魔力をたくさん使った晴人(白石隼也)は遅いお目覚め。輪島(小倉久寛)が作った新たなリング「スリープ」を試してみるものの、実は敵を眠らせるリングではなく自分が眠ってしまうもので、晴人はコヨミ(奥仲真琴)らの前で再び深い眠りに落ちてしまう。
一方、鳥井坂署の刑事・凛子(高山侑子)は署長室で国家安全局ゼロ課の木崎警視(川野直輝)から、魔法使いと名乗る者について質問される。とっさにごまかす凛子だったが、ファントム事件の捜査は国安の管轄、と今後の捜査を禁じられてしまう。
転んだ少年を介抱してやった青年・瞬平(戸塚純貴)は、幼いころから大好きな魔法で「チチンプイプイ、痛いの痛いの飛んでけ〜」とやってやるが、
逆に引かれてしまいがっくり。「最近の子供は現実的だな」と肩を落として歩いていると、突如ファントム、ヘルハウンドが現れた。
さっき介抱した子供に今にも襲い掛からんとするファントム。とっさに庇う瞬平だったが、そこへ晴人がマシンウィンガーで駆けつけた。
晴人はウィザードに変身。次々と技を繰り出し、ヘルハウンドを圧倒するが、あと一歩のところで逃げられてしまう。
ゲートはさっきの子供か。と、晴人が探索を開始しようとすると、突然瞬平に手をつかまれる。
「お願いします!僕を弟子にして下さいっ!」。
魔法使いにあこがれる瞬平は、ヘルハウンドの「魔法使いか?」という言葉に反応。ウィザードの戦いぶりを目の当たりにし、すっかり心奪われてしまったらしい。
冗談じゃない、とばかりに逃げ回る晴人だったが、瞬平は「師匠〜」と叫びながら粘り強く晴人を追跡。ついには捕まってしまい、話だけでも聞いてやることにする。
そのころ「面影堂」に凛子がやってきた。
あのときの刑事が何の用?
思わず警戒するコヨミの前で、ファントム事件の捜査を禁じられた凛子は何気なく「私も魔法使いだったらよかったのに」と口にしてしまう。
そんな凛子にカチンとくるコヨミ。実は晴人とコヨミはファントムを生み出す儀式に無理やり参加させられ、ファントムにならずに助かった者であることを告白する。
ファントムを体の中に抑え込んだ晴人は、“白い魔法使い”からウィザードライバーを手渡され、ウィザードとなってファントムと戦う宿命を背負わされたとか。
「だから、魔法使いだったらよかったなんて、簡単に言わないで」。
コヨミは凛子に厳しく言い放つ。
同じくそんな晴人の境遇を知る由もない瞬平も、幼いころに読んだ絵本がきっかけで魔法使いになりたいと思うようになり…、という自らの思いを告白。あの儀式を思い出した晴人は「魔法使いは俺一人で十分」とお気楽な瞬平を突き放す。
落ち込んだ瞬平は図書館で幼いころに読んだ絵本を借りると、魔法使いになる決意を新たに。と、そこへグールが現れた。追いつめられた瞬平は目をつ ぶり、グールに向けて指を突き出すと「チチンプイプイ!」。すると、なんと指先から炎を放出、グールを追い払ってしまう。あまりのことに言葉を失い立ち尽 くす瞬平。
そこへ晴人が駆けつけた。どうやらゲートは子供ではなく、瞬平だったらしい。晴人はウィザードに変身するとグールを撃破。バイクで逃走するヘルハ ウンドをマシンウィンガーで追い、激しい攻撃を加える。さすがのヘルハウンドもバイクのコントロールを失い、建物に激突。爆発に巻き込まれてしまう。
ヘルハウンドを撃破し、ホッと一息つくウィザード。そのころ瞬平は自らの手を見つめて興奮を必死で抑えようとしていた。
「…僕にも、魔法が使えた…?」。
しかし、その目はまだ半信半疑で…。
魔法使いに憧れる青年、瞬平がウィザードの魔法を見て弟子入りを懇願!?