晴人たちの前に現れた、もう一人の魔法使いビースト… ことマヨネーズ男… こと仁藤攻介。晴人が手こずったマンティコアを一蹴したことからも、その実力は確かなのだが、その性格は… 魔法使いが増えたから、晴人の負担も減るだろうと喜ぶ瞬平に、コヨミは疑問を呈すのだが…
そんな噂の男・攻介の前で男性がファントムに襲われる。晴人も駆けつけ何とか事なきを得たのだが、肝心のゲートは行方不明。「ゲートって何?」と訊く攻介に一同ため息をつくのだが…
いかがだったでしょうか? 満を持して登場した仁藤攻介=仮面ライダービースト! 黒に金の獅子が目立つ姿は、かなり恰好いいと思うのですが。
使う魔法もウィザードとはちょっと違う。ウィザードがかなり細分化された、効果が限定的な魔法を使うのに対して、ビーストが使う魔法の効果はかなり大雑把。使う動物の指輪によって、例えば、「カメレオ」指輪だったら姿を消したり、舌が伸びたり(肩のカメレオンのですよ、念のため)、色んなことが出来ちゃうみたいです。でも、ライオンなの? カメレオンなの? ファルコンなの? …と言うことで、「ビースト」の秘密が明らかに。
彼はなぜ魔法使いに、そして、なぜファントムを食べなければ死んでしまう体になったのでしょう? 遺跡を探検していた仁藤くんが偶然迷い込んだ先にあったのは? どこからともなく聞こえてくる謎の声、そしてグールの大群。果たしてそこで何が起きたのでしょうか?
仁藤攻介を演じる永瀬匡くん。役者には色んなタイプがいるのですが、永瀬くんはかなり「作ってくれる」タイプです。まあ、かなりウザったい役なので、やむを得ずなのかもしれませんが(^^; とにかく、器がでかすぎて底が見えないのか、器に穴があいて底が抜けているのか、永瀬くんの演じる仁藤攻介の大活躍をお楽しみにして下さい。
ちなみに、彼が最初に仁藤(ビースト)を演じたのは現在絶賛公開中、「仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」だったりします。既にご覧頂いた方は分かるかもしれませんが、あのビーストの声は、正真正銘永瀬くんです。実はかなりタイトなスケジュール、ダビング(音声の仕上げ作業です)の最中に乱入してのアフレコという状況でした。当たり前ですが、普通のアフレコルームのモニターに向かってではなく、巨大なスクリーンに合わせて演じるわけですから、かなり緊張したとのことです。でも逆に臨場感があってよかったかも。実際に公開されるサイズでアフレコするなんて、今の時代はそうそうないかと。私もダビングルームでアフレコするのを見たのは初めてでした。と言うことで、彼も中澤監督の前に坂本浩一監督に洗礼を受けた一人、坂本(アフレコ)→中澤→諸田と順当に監督とぶつかりあった姿をご覧下さいませ。
ビーストの力でマンティコアの毒を消すことに成功。すっかり元気になった晴人だが、コヨミはビースト=仁藤が 本当に味方なのか信じられない。凛子は仁藤について調べてはみるものの、何もわからず仕舞い。わかっていることといえば、マヨネーズが好き、 ということぐらいで…。
その仁藤は神社でテントを張ってねぐらとしていたがさっさと追い出され、またも宿無し状態に。ため息をつきながらとある公園へとやってくると、スケッチブックを手にした及川(池田政典)という男を襲うファントム、ヒドラと出くわす。
「今日の食事みっけ!」。
大喜びでヒドラにつかみかかる仁藤だったが、そこへ晴人が現れた。またも俺の食事を横取りするのか?苛立ちを露にする仁藤をよそに、晴人はウィザードに変身。仁藤も負けじとビーストに変身し、ヒドラに襲いかかる。
魔法使いが2人も現れたことに驚いたヒドラは、あわてて池に飛び込み逃走。怒りが収まらないビーストだが、その間にゲートの及川も消えてしまい…。
晴人らは何も知らない仁藤に説明するのだが、まともに話を聞かない仁藤はゲートはファントムをおびき出すエサか、と早合点。いずれにしても晴人がファントムの魔力を食べずにいられることが信じられないようだ。
そんな仁藤は大学で考古学を専攻していたが、遺跡調査をしているときに偶然ビーストの指輪とドライバーを手に入れてしまい、キマイラというファントムと一体化。ビーストに変身する力を手に入れたという。
一体化したキマイラに魔力を与えなければ自らの命も消えてしまう。仁藤のファントム探しは切実だが、それだけに晴人がファントムと戦う理由…「誰 かが絶望するのを放っておけない」が理解できないようだ。仁藤は、改めてゲートのことを理解させようとする晴人の言葉をさえぎり、「魔力を食わなくていい なら、俺の邪魔はするな」と行ってしまう。
晴人たちが手分けしてゲートの及川を探し始めたころ、仁藤の前にメデューサ=ミサが現れた。ミサはウィザードがファントムの魔力を 食べないというのはファントムを独り占めするためのウソ、逆にゲートを使ってファントムを増やすことができる、と仁藤に巧みにウソを吹き込む。
「私たちに協力しなさい。そうすればゲートから生まれたファントムを分けてあげる」。
ミサの甘い言葉に仁藤の心は大きく揺れ動く。
晴人と別れて及川を探していたコヨミの前に、一人の青年が現れた。
「ファントム…!」。
思わず口走るコヨミに「やっぱりわかるんだ」と笑う青年は、指輪の魔法使いに渡して、と魔宝石を放り投げる。新たな魔宝石を手にしたコヨミの目の前で、青年は大きくジャンプしながら去っていってしまう。一体、青年の目的は何なのか?
一人スケッチブックを開く及川の前に再びヒドラが現れた。が、そこへ晴人も駆けつけ、ウィザードに変身。川へ潜り反撃するヒドラに対して、ウォー
タードラゴンに変身すると、圧倒的な攻撃力で追い込んでいく。いよいよフィニッシュか、と思ったそのとき、なんとビーストがウィザードに飛びかかってき
た。さらにゲートの及川を襲おうとしたヒドラの邪魔まで…。どうやらミサにまんまと騙されたらしい。
及川を巡ってのウィザード、ビースト、そしてヒドラの三つ巴の戦いは、果てしなく続いて…。
古の魔法使い、ビーストに変身する仁藤攻介もファントムを追っていたが、目的が違うために協力関係を築く事が出来ないでいた晴人。
そんな中、メデューサが攻介に近づき晴人に関するある情報を伝えた・・・。
ファントムに狙われた青年・仁藤攻介。
彼は、ファントムの魔力を食らう魔法使い・仮面ライダービーストだった。
しかし攻介は謎が多く、マヨネーズが好きという事以外に、晴人たちは未だ彼が敵か味方かも分からずにいた。
一方、攻介は公園で偶然にも画家の及川が、ファントムのヒドラに襲われている所に出くわす。
魔力を食べられると喜ぶ攻介だったが、そこに晴人も駆けつける。
2人はそれぞれウィザードとビーストに変身して戦うも、その間にヒドラを逃がしてしまう。
晴人は、襲われていたゲートを保護しようと居場所を聞き出そうとするが、攻介はゲートの意味すら知らないでいた。