第21話「ドラゴンたちの乱舞」(2013/02/03)

脚本 香村純子   監督 石田秀範
東映公式

 空間を操るファントム・ベルゼバブに、空間を繋げる『コネクト』指輪を使って対抗するウィザード。必殺技を魔法陣に向かって放ちますが…
一方、ファントムかもしれないと思いつつ、それでも一人でユウゴの部屋に向かった凛子。待ち構えていたユウゴと二人きりになってしまう。自分の正体に気付いている凛子に、ユウゴはベルゼバブの話を始め…
そして、知人・友人・夫の寿史にまで無視され、意気消沈する志保。コヨミや輪島さんが慰めるのだが…

 偶然なのか必然なのか、出会うことになった凛子とユウゴ… 人間とファントムとの間、思いは通じるのでしょうか? 石田秀範が描く二人の思い、二人の心。超必見です。
そして、これまで陰で晴人の、ウィザードの進化を促していた白い魔法使い。謎の儀式以来初めて晴人の前に姿を現します。人々を守るためには、まだまだ自分の力が足りないと痛感した晴人に、一つの提案をします。ドラゴンの力を限界まで引き出す… ドラゴンの力を引き出す、4つの変身指輪に囲まれた空間で、何が起こるのでしょうか?

 そしてそして、何がどうなったのかはわかりませんが、4体のウィザード(フレイムドラゴン、ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴン)が乱舞する第21話。『コピー』魔法と違って、4体が4体ともてんでバラバラに動き回るみたい。洒落にならない超絶魔法に乞うご期待!

テレ朝公式

 ベルゼバブの空間歪曲能力に苦戦するウィザード。ついに変身を解除してしまう。動けない晴人にベルゼバブはとどめを刺そうと近づくが、その時…。

 一方、凛子はユウゴに誘われるまま部屋の中へ。自らをファントムだと認めるユウゴに凛子は固まるのだが、「人を守るのが私たち警察の仕事」と毅然とユウゴを見返す。そんな凛子を「気に入ったぜ」というユウゴはある秘密を凛子に教える。それは…。

 晴人が言う通り、どうやらベルゼバブは志保の夫や友人たちを操り、志保を孤立させ絶望の淵へと突き落とすつもりらしい。ウィザードを圧倒するほどの力を持つベルゼバブ。ならば、と仁藤が「俺も手伝う」と立ち上がるのだが…。

ハイパーホビー

 ゲートである志保が周りから無視されるのはファントム・ベルゼバブの仕業だと気付いた晴人だったが、ウィザードはベルゼバブの特殊能力によってピンチに陥る。

 一方、事件の捜査中に容疑者がフェニックスだとは知らずに接触してしまった大門凛子。
やがてフェニックスに気付いた彼女は説得を試みようとするのだが・・・。

TVnavi

 ユウゴの部屋を訪れた凛子は、かつて耳にした彼の優しい姿と現在の姿とのギャップに戸惑うばかり。

 さらにユウゴは凛子に「俺がファントムだって気づいているんだろ?」と言い出す。
警察官としての職務遂行に燃える彼女に対し、ユウゴはファントムに関する重要なヒントを告げる。

TVステーション

 晴人はベルゼバブの能力によって危機に陥る。
 ベルゼバブが晴人にトドメを刺そうとしたその時、突如白い魔法使いが現れベルゼバブを圧倒。
 ベルゼバブが逃げ出すと、晴人を連れて姿を消してしまう。いぶかる仁藤にコヨミは、白い魔法使いはかつて晴人とコヨミを救ってくれた人だから安心だと言うのだが・・・。

 一方、乱闘事件の容疑者ユウゴがフェニックスだと知らず接触した凛子に、ユウゴは自分がファントムだと告白。
更にベルゼバブが人を操る方法まで教える。

テレ朝ストーリー紹介

 フレイムドラゴンとなっての必殺技もベルゼバブの空間歪曲能力によって、自らが浴びることになってしまったウィザード。ついに変身を解除、晴人 (白石隼也)はその場に倒れ込み、動けなくなってしまう。高笑いのベルゼバブはゆっくりと晴人に近づき、とどめを刺そうとするが、その時強烈な攻撃を浴び てしまう。
 かつて晴人を救った白い魔法使いだった。白い魔法使いはベルゼバブの空間歪曲能力をものともせずに圧倒すると、晴人を連れて消え去ってしまう。

 仁藤(永瀬匡)から報告を受け、晴人を心配するコヨミ(奥仲麻琴)だが、今はゲートの志保(深谷由梨香)を守らなければ。とはいうものの、晴人は 不在、瞬平(戸塚純貴)はベルゼバブの魔力で使い物にならない。ならば、と仁藤が立ち上がるが、例によってファントムの魔力を食べることしか頭になく、コ ヨミの不安は尽きない。

 一方、ユウゴ(篤海)と対峙する凛子(高山侑子)は、「なんでわざわざここに来た?」と詰め寄られ大ピンチ。それでも「警察官だから」と毅然と言 い返すと、気に入ったとユウゴはベルゼバブの秘密を教えてくれる。それによると、ベルゼバブは小さなしもべを使い、人間を操る能力を持っているとか。本当 なのか?半分疑いながらも凛子は部屋を後にする。

「面影堂」にやってきた凛子は、瞬平の服を脱がせてベルゼバブのしもべを発見。たたきつぶすと、瞬平から魔力が抜け元通りに。
「…本当、だったんだ…」。
 ユウゴはなぜ私たちを?凛子の心は複雑だ。

 そのころ、晴人は白い魔法使いの前で自らのふがいなさを嘆いていた。
「もっと俺自身が強くなんなきゃ…」。
 白い魔法使いは、その思いをかなえるにはウィザードの魔力の源ドラゴンの力を限界まで引き出せばいい、という。しかし、それに晴人が耐えられるかが問題だが…。
「耐えるさ」。
 毅然と言い切った晴人に、白い魔法使いはドラゴンの4つの指輪を使い、強烈な光のパワーを浴びせていく。ドラゴンとの激しい戦いに巻き込まれる晴人。歯を食いしばり、立ち向かっていくのだが…。

 志保の夫や友人たちからしもべを取り去ることに成功。これで志保は孤独ではなくなった。凛子は改めてユウゴに感謝を伝えに行く。それにしてもなぜ 人間の味方を?ファントムにもいろいろな人がいる、人間とも近づけるのではないか。そんな淡い思いを抱き、ユウゴに語りかける凛子。ユウゴも心を開き、人 間を絶望させる、というワイズマンのやり方に欲求不満となっている心情を告白する。

 ベルゼバブのしもべがいなくなり万事うまくいったかと思われたが、またしても瞬平や志保の夫、友人たちに魔力が。ベルゼバブがいなくならない限 り、魔力が消えることはないらしい。仁藤はビーストに変身、ベルゼバブに立ち向かうが、攻撃がまったく通じず圧倒されるばかり。このままでは志保が絶望し てしまう…。

 その時、晴人が戻ってきた。ウィザードに変身、さらにフレイムドラゴンに変身すると、ドラゴンの力を限界まで引き出して手に入れたドラゴタイマー をセット。ウォータードラゴン、ハリケーンドラゴン、ランドドラゴンと次々と出現させ、4体でベルゼバブを翻弄する。そして最後は4体のウィザードでベル ゼバブにとどめを。さすがのベルゼバブもなす術もなく砕け散った。

 すべての人から魔力が消え、瞬平も志保の周囲の人間たちも元通りに。ただ一人、仁藤だけが「4人に増えるなんてずるいじゃねえか」と晴人に突っかかり…。

 ユウゴの気持ちを理解した凛子は、自分のようにやりたいことをやれば、とアドバイス。
「そうか…、そうかもな」。
 素直に納得するユウゴ。凛子の思いは通じたか、と思われたが、そうではなかった。
「俺は俺のやりたいように暴れてやるぜ!」。
 ユウゴはフェニックスに変身。強烈な魔力を放ち、高らかに咆哮する。
 その恐ろしいパワーに凛子は、淡い思いもろとも吹き飛ばされてしまい…。

感想

 今回の敵のベルゼバブだがかなり手強い敵であった。仁藤登場回でウィザードは敗れるなどしたが、正攻法でここまでやられたのは初めてで相手のつようさがかなり引き立っていた。

 対するウィザードだが、その分最後のウィザードのドラゴンタイマーの強さは際立っているのはよかった。ただ、残念なことに挿入歌がなく、そのあたりの盛り上がりが今回唯一かけていたのが残念だった。もうじき発売なだけに「Just the Beginning」を流して欲しかった。

 ビーストこと仁藤は今作はいいとこはなかったが、ウィザードパーティーと完全に合流した感あり、今後もおっちゃんのとこにいつくのだろうか?

 最後にフェニックスだが、22話・23話がメイン回でありながら、今回の前後編でもかなりストーリーが描かれており、かなり深い内容のものが描かれそうで楽しみだ!