第22話「不死鳥の暴走」(2013/02/10)

脚本 きだつよし   監督 中澤祥次郎
東映公式

 自分のやりたいことをやれない… ユウゴの気持ちを知った凛子は、何とか彼の気持ちを変えようとする。しかし、ユウゴ=フェニックスがやりたいことは自分の思うがままに暴れること。ワイズマンのくびきから解き放たれたフェニックスは破壊行為を開始して…
 そして、貴重なゲートも見境なしに手をかけるフェニックスの暴走を止めるため、メデューサが現れて…
一方、凛子の状況を知らなかった晴人や瞬平に、血染めの警察手帳を手渡すソラ。驚愕する彼らを嘲笑いますが…

 凛子が思うユウゴの気持ち、それは根本的なところで食い違っていたのかもしれません。そして、食い違ったまま噛み合ってしまった歯車は、予想の範疇を超えた方向に大きく回ってしまいました。
珍しく感情を露わにして凛子を探しまわる晴人。血染めの警察手帳の意味は? そして、割り込んできたソラの真意は?
 暴走するフェニックスは誰が止めるのか? と言うより誰か止められるのか? ウィザード第22話、乞うご期待!

テレ朝公式

 瞬平の前に、以前コヨミに黄色い魔宝石を預けた謎の青年が現れた。またも「指輪の魔法使いに渡してくれる?」とハンカチに包んだ何かを手渡す青年。なんですか?と聞こうとする瞬平だが、あっという間に青年は姿を消してしまい…。

 瞬平が預かったのは血の付いた凛子の警察のIDだった。瞬平の報告を受けた晴人は、瞬平に謎の青年を探すよう伝えると、自らは凛子を探しに駆け出して行く。

 が、すべてはユウゴと青年が晴人=ウィザードを誘い出すために仕掛けた罠だった。傷を負った凛子を前に、今か今かと晴人の到着を待つユウ ゴ。しかし、そこへ現れたのはミサだった。ミサはワイズマンの命令を無視して暴走するユウゴを、力づくで止めようとする のだが…。

ハイパーホビー

 メデューサやワイズマンの命令を無視し、勝手に行動を始めたフェニックス。
魔力がアップし再生能力を高めたフェニックスを前に、ウィザードは大苦戦を強いられる・・・。

Newtype

 晴人は、ドラゴンの魔力を一度に引き出せる新たな魔道具“ドラゴタイマー“を手に入れた。
また、攻介ともファントムに対して協力し合う事になった。

 そんな中、瞬平の前に謎の青年、ソラが現れ、晴人宛の包みを渡してくる。
怪しんだ瞬平は包みを開けると、中には血がついた凛子の警察手帳が入っていた。
凛子の身を案じ、手分けして捜す晴人たちだったが、携帯にも連絡がつかず、居場所を掴めない。
晴人は木崎に助けを求める。

テレ朝ストーリー紹介

 凛子(高山侑子)の「やりたいことやれば?」という言葉に目覚めてしまったユウゴ(篤海)=フェニックス。ワイズマン(声・古川登志夫)と決別し、思うがままに暴れてやる。あふれんばかりの魔力を放出するフェニックスに、凛子は瀕死の重傷を負う。

 瞬平(戸塚純貴)と食材の買い出しに出かけた晴人(白石隼也)。瞬平の勧めもあり、凛子も食事に、と電話をかけようとすると、ビルの屋上にいる仁 藤(永瀬匡)に呼び止められる。屋上で鍋をごちそうになる晴人と瞬平。調子がいい仁藤は、ファントムを見つけたら連絡を取り合おうと共闘を呼び掛ける。永 遠のライバルとか言っていたのに…。おまけに仁藤は晴人らが買ってきた食材をすべて鍋に放り込んでしまい…。

 改めて一人で食材を買い直した瞬平。その前に以前コヨミ(奥仲麻琴)に魔宝石を届けた謎の青年=ソラ(前山剛久)が現れた。今度はハンカチの包み を瞬平に手渡し、「魔法使いに渡しといてくれる?」というと、あっという間に消えてしまう。あっけにとられつつも瞬平は中身を見ると…。

 ハンカチの中から出てきたのは、血で汚れた凛子のIDだった。凛子に何かあったに違いない。晴人は瞬平に青年を探すように指示すると、自らは凛子を探しに駆け出していく。

 そのころ廃工場ではユウゴ(篤海)が、ウィザードが現れるのを待ちわびていた。フェニックスの強大な魔力で傷ついた凛子を人質にウィザードを誘い 出す…。すべてはソラが仕掛けたワナだった。ウィザードを倒すのなら、とソラの作戦に乗ったユウゴ。なぜ、俺を手伝う?と不審を抱くが、ソラもワイズマン のやり方に不満があるという。

 そのユウゴの前にミサ(中山絵梨奈)が現れた。ワイズマンに従い、ユウゴの暴走を止めようとするが、魔力をあげたユウゴは聞く耳を持たない。なら ば、とミサはメデューサに変身。ユウゴもフェニックスに変身し、激しい戦いを繰り広げる。地力に勝るメデューサはフェニックスを石化し勝ち誇るが、魔力を あげたフェニックスはあっという間に復活。「ワイズマンに伝えな。俺は俺のやりたいようにやる」。
 そんなフェニックスのセリフに、さすがのミサも何もできない。

 国安ゼロ課の木崎(川野直輝)に協力を依頼しながら凛子を探す晴人。次第に焦りを募らせるが、そこへソラが現れた。ファントムか?その動きに不審を抱く晴人だったが、凛子の居場所を教えられると「お前はまた今度だ」と言い捨てマシンウィンガーで急行する。
 そんな晴人を屋上から見つけた仁藤は、そのあわてぶりに何かがひらめいて…。

 深く傷つき、動けない凛子の前に立ちはだかるユウゴ。すると晴人がやってきた。
「やっと来やがったか…」。
 闘志をむき出しにするユウゴに、晴人の怒りは頂点に達する。
「凛子ちゃん、今助ける」。
 晴人はウィザードに変身。待ってましたと言わんばかりにユウゴもフェニックスに変身。突進するウィザードと激突する。

 凛子を救い出したいウィザードは、ウォータードラゴンに変身し、かつてフェニックスを倒した必殺技を繰り出すが、魔力をあげたフェニックスには通用しない。ならば、とハリケーンドラゴンにチェンジ、新たな必殺技でフェニックスを粉砕する。

 今のうちに凛子ちゃんを…。と、思ったのもつかの間、フェニックスはあっという間に再生してしまった。打つ手がなくなってしまったウィザードは、フェニックスの攻勢にたじたじ。動きが止まったウィザードを前にフェニックスは勝ち誇る。
「こっからは俺様のショータイムだ!」。
 大きく炎の羽を広げたフェニックスの壮絶な一撃を、ウィザードはなすすべもなく浴びてしまい…。

2ch書き込み(ソース不明)

メデューサやワイズマンの命令を無視し、勝手な行動を始めたフェニックス。
魔力がアップし再生能力を高めたフェニックスを前に、ウィザードが大苦戦を強いられる・・・・・・。
感想
なんかテンポ悪かったなぁと思う今週のウィザード。基本ライダーは毎回2回変身するわけですが、今回は1回しかなくなんか物足りなかった。特に意味不明だったのが、ソラが晴人じゃなく俊平にわざわざ警察手帳を渡したところ。作中ではソラが、「人間のあわてふためく姿は見ていて面白い」っていったけど、視聴者的には全然おもしろくないよ。むしろ不快だよ。はっきりいってそのあたりなかったらもっとテンポもよくなっただろうし、ストーリーを描けたんじゃないかな?
特に今回はビーストは空気どころが未登場。これはフェニックスVSウィザードを描く上で邪魔だったから仕方ないんだろうけど、上でいう無駄なシーンがあっただけになんでて思ってしまう。
前々回から話を引っ張って今回と次回はその集大成なわけだからその辺がすごい残念だった。戦闘シーンに関して言えばドラゴンスタイル一つ一つをフェニックスが克服していく様子がうまく描けていてよかったと思う。最後はランドドラゴンがやられたシーンで終わったけど、ここは次週ビーストが間一髪で助けたというところだろうか?
ウィザードの前半戦も次週で終了。おそらくオールドラゴンが占めてくれるだろうがどんな最後になるか楽しみだ。