ゼクトのソウは、カブトに殺されたはずのマユの兄だった。しかし、ソウはマユが危険な状態に陥っても気にも留めようとしなかった…。士はソウが本当にマユの兄なのか、疑問を感じる。
夏海とマユがワームに襲われた。しかし、クロックアップしたカブトが現れ、マユを守るようにワームを撃破する。そんなカブトのクロッ クアップシステムを狙う大樹はディエンドに変身。イクサ、サイガを召喚しカブトを捕獲しようとするが、最後はスピードについていけず逃げられ てしまう。
そんな騒ぎをよそにワームから逃走した夏海とマユだったが、再びワームに追い詰められてしまう。と、そのときマユの体から光が放たれ、なんとシシーラワームへと変身してしまった。
「マユちゃんが…ワーム!?」。
夏海や士同様、混乱するマユは逃げるようにどこかへと走り去ってしまう。
自分がワームだったとは…。落ち込むマユの前にソウが現れた。マユに自分もワームだと、フィロキセラワームとなってすべてを告白するソウ。マユもそんなソウに心を許す。
しかし、それはソウのワナだった。ソウはマユを拘束、彼女を囮にカブトをおびき出そうとしていたのだ。ゼクトはクロックダウンシステムを開発、カブトが現れればシステムを始動させカブトを捕獲する計画らしい。
そんな強引なやり方に反発したアラタは士らに助けを求める。士はマユが拘束されている現場へと急行する。
そのころマユを救出しようとカブトが現れた。が、クロックダウンシステムによってパワーダウン。あっさりと捕獲されると変身を解除、マユの兄・ソウジが姿を現した。
実はカブトこそがマユの兄ソウジだった。ソウジはカブトとなって自分に擬態したワーム=ソウを抹殺しようとしたが、その場面を見たマユは兄ソウジがカブト に殺されたと勘違いしていたのだった。そしてソウジのその直後からカブトのまま、クロックアップの世界から抜け出せなくなっていた。
正体を現したフィロキセラワームに怒りを露にした士はソウジとともに変身。ディケイド、カブトは力を合わせフィロキセラワームを撃破すると、クロックダウンシステムも破壊。ワームの野望を粉砕する。
しかし、それはソウジがカブトとなってクロックアップの世界にとどまり続けることを意味していた。ソウジはマユに微笑みを残すと静かに、士やマユの目の前から消えていった。
おばあちゃんに温かく迎え入れられ、おでんに舌鼓を打つマユ。
「ソウジはいつだってここにいるよ」。
そんなおばあちゃんを中心に固い絆で結ばれた一家をカメラに収めた士は、また新たな旅へと出る。響鬼の世界へと…。