響鬼の世界。
士たちのライダーの世界を巡る旅もいよいよ最後だ。いったい何が待受けているのか…と言っていた矢先、魔化魍カッパが現れた。驚くユウスケ、夏海らの前に首から下だけバトルスーツを着た少年が飛び込んでくると、カッパに突っ込んでいく。が、根性だけはあるものの、 カッパにまったく歯が立たない。見かねた士はディケイドに変身。あっという間にカッパを撃破する。
鮮やかなディケイドの技に感心する少年の名はアスム、ヒビキの弟子だという。
アスムにヒビキを紹介してもらった士たちだが、当のヒビキはまったくやる気がない。魔化魍が出現したという連絡を受けてもアスムに任せ、昼寝を決め込もうとしている。
「駄目ライダーというのもいるんだな」。
さすがの士もあきれて物も言えない。
そのころ街中に現れた魔化魍バケネコを退治しようと音撃道ザンキ流師範のザンキと、音撃道イブキ流師範イブキがそれぞれ 斬鬼、威吹鬼に変身。音撃で2匹のバケネコを撃破したが、残る1匹を巡って争いを始めた。どうやら2つの流派は激しく対立しているらしい。そんな騒ぎを見 ていた士はディケイドに変身、残る1匹を退治してしまう。
そんな鮮やかな戦いに感心したイブキからお茶に誘われた士は、音撃道秘伝の巻物を見せてもらう。巻物はイブキ流、ザンキ流、ヒビキ流に1つずつあ るのだが、音撃道の真の宝が隠されているという。イブキは音撃道の頂点に立って宝を手に入れたいというが、どうやらそこが対立の原因になっているらしい。
そのころザンキ流の道場には大樹が現れた。士に対抗するように助っ人を買って出るが、狙いは音撃道秘伝の巻物。ヒビキ流を含め、3つの巻物を独占しようとしているらしい。
ヒビキとアスムの前に魔化魍テングが出現した。響鬼に変身するかと思われたヒビキだったが、なぜかアスムと必死に逃走。見ていたユウスケはクウガ に変身、ヒビキを助けようとするがテングのパワーに圧倒されそうになる。そんなクウガのピンチを見かねたヒビキはついに響鬼に変身。音撃打・火炎連打の型 でテングをみごと撃破する。が、突如苦しみ始めた響鬼は伝説の鬼・牛鬼へと変身。クウガらを吹っ飛ばし暴走を始める。
一方、大樹はイブキ流とザンキ流を激突させ、その隙に巻物を奪う作戦を実行。まんまとはまってしまった威吹鬼、斬鬼はディケイドとともにディエンドが呼び出したモモタロスに翻弄されてしまう。
そんな騒動に牛鬼が割って入ってきた。牛鬼のパワーにあっさりと弾き飛ばされる威吹鬼と斬鬼。それぞれの弟子アキラ、トドロキもただ呆然と見つめるしかない。ディケイドは牛には闘牛士を、と龍騎へと姿を変えるのだが…。
ヒビキはなぜ牛鬼になってしまったのか?士は響鬼の世界を救うことができるのか?